2016年3月1日火曜日

国公立医学部と私立医学部 (国公立医学部編)


医学部受験相談を承っておりますが、その中でも、比較的多く、

今年から、医学部を目指そうと思っている。

所謂、再受験を考えている方からのご相談が多くあります。

・一般大学生だが、医師になることにチャレンジしたい。
・就職し働いていたが、やはり医師になりたくなった。
・看護学校や、薬学部に通っているが、医師になりたくなった。


様々な経緯で、医師になることを考えている方がいらっしゃいます。


その中でも、

国公立医学部と私立医学部どちらにするか迷っているのですが。

できることならば、学費の安い、国公立医学部へ行きたい。
だが、試験勉強からだいぶ離れていて、学力が不安だ。
文系だったので、未修科目があるのですが。
センター試験もあるし、科目数のことを考えると、厳しいし、私立大学のほうが入りやすいのか....


などご相談を受けることが多くあります。

一概に、「何年あれば合格します。」とか、「あなたの実力ではどちらのほうがいいですね。」
など無責任な事は申し上げられませんので、一般的なことを記載して言います。



◆ 国公立大学について

今日は、国公立大学医学部について記載していきます。

国公立の医学部へ入学するために、センター試験を突破する必要があります。
学校のレベルにもよりますが、大まかに、90%の得点率が望ましいと言われています。

最難関国公立医学部である、
東京大学理科Ⅲ類・京都大学医学部・東京医科歯科大学医学部
では9割より高い得点が望まれると言えるでしょう。

中堅国公立医学部(旧帝大・東京医科大を除く地方の医学部)に合格するためには、
まず、センター試験で85%以上の得点率が何としても欲しいところです。

センター試験重視の大学として、
旭川大学・山形大学・山口大学・鳥取大学
島根大学・香川大学・徳島大学・宮崎大学の医学部

これらの大学は、センター試験の出来が、合否に直接反映すると言えます。


また、センター試験2次試験が同比率、または2次試験重視型の国公立大学医学部においても、
2次試験の問題のレベルとしては、標準〜やや難 の出題ではありますが、

『第1段階選抜などをクリアし、2次試験に進んできている受験生である。』

ということを考えると、大逆転をすることは容易なことではないでしょう。

ここからみても、中堅国公立医学部でも、センター試験の出来具合いは重要で、合格へ直結すると言えます。

したがって、センター試験の勉強も、計画的にしなければなりません。

どちらの予備校へ行こうとも、国公立医学部クラスにおいては、
センター試験対策は、特に、英語・数学は軽くなると思われるので、個々でしっかりと勉強していってください。

難関国公立医学部を目指す受験生は、まず、センター試験を9割以上取ってもらいたい。
その上で、2次試験における学力も高水準が望まれる。
したがって、センター試験と2次試験のバランスを考えながら、2次学力を高水準に引き上げ、
さらに、センター試験においてもコンスタントに9割を超える力をつけるよう学習して欲しいです。
最難関医学部を狙う受験生は突破しなければなりません。

このように、国公立大学医学部では、
『センター試験突破の学力と、2次試験の学力の両方の学力を備えなければならない。』
という点が、国公立大学医学部の難易度を上げているといえるでしょう。

センター試験を突破できる学力があれば、2次試験の倍率は私立大学医学部と比較すると、
国公立大学は決して高くはありません。

このセンター試験と、2次試験の学習のバランスは、簡単なものではないようです。
長年、医学部受験生を指導していますが、途中から、私立大学専願へ変更する受験生も見うけられます。
ですが、私立大学医学部もそんなに簡単ではありません。
私立大学医学部については後日記載いたしますが、
もし、途中で、変更する可能性があるのであれば、はじめから、私立大学医学部を専願するべきではないかと考えます。

入学後の学費のことなどもあると思いますので、
医学部受験の学習を開始するまでによく保護者様と相談してみてください。




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